2016年8月18日木曜日

Intel NUC Core i7-6770HQ搭載 PCベアボーンは

リオではメダルラッシュが続いています・・やはりど真ん中で掲揚される「日の丸」と表彰台で「君が代」を斉唱する選手の表情は見ていて何か感極まります。

 自宅で使用していたSuttle製「SX79R5」CPUは6コア12スレッドのCore i7 3930Kでメモリーも32GB、GPUはGeForce GTX 960 2GBなど装着し、そこそこの性能でネットワークレンダリングのクライアントPC用として使用したのは、今年になって1回だけです。
スティックPC「Intel Compute Stick STK2mv64CC」は記事にも書いていますがIntelの内蔵グラフィックスによるエンコードも思った以上に使えることが判明し、通常の使用では全くストレスなく使用できるので「SX79R5」を家庭内で全く使用しなくなり持て余し気味になりオークションで処分を検討していました。
そんな折、運よく西東京市に在住する親戚が盆前にひょっこり顔を出して「PC譲ってくれ!」と駄々をこね出したのでオークション落札相場より高い価格を提示したらアッサリOKしたので手放すことにしました。
  
 次に自宅で使用するPCを模索することにし、選択したのは現時点でIntel製CPUとしては、内蔵グラフィックス性能が一番パフォーマンスが高いとされるIris Pro Graphics 580搭載でSkylake搭載の高性能NUCベアボーンキットIntel NUC Core i7-6770HQ搭載 NUC6I7KYK (Skull Canyon)をNLEビデオ編集用として、あわよくばブライダルの撮って出しにでも使用できたら持ち運びが劇的に楽になるだろうと考えてポチりました。

同時に購入したパーツは
・メモリー:DDR4-2133 SODIMM 8GBx2 TOTAL16GB
・M.2 (Type2280)のSSD:システム用 275GB データー用 512GB
・OS:Windows 10 Pro(x64) Anniversary(ライセンスのみオークションで落札)
セット一式価格は10万を軽くオーバーしましたがPCの性能は価格に比例するので、それなりの性能が発揮出来たら適正価格と考えます。

 OSをインストールして、Windows エクスペリエンス インデックスで計測すると最低が8ポイントとなっており、これだけのパフォーマンスがあれば、くそ重い3Dゲームを除き普段の用途でストレスを感じることはないと思います。
それより、このサイズでこれだけのスコアーは逆に驚きです。
 シネベンチスコアーはOpenGLが79.13fpsでインテルの内臓GPUにしては、そこそこのスコアーでQuadro K2000より高い数値です。
CPUは750pts で動作周波数のとおりで、それ以上でも以下でもありません。

◆NLEソフトの選択
 IntelのQSVに対応したNLEソフトも徐々に増えつつありますが、まだまだ、この世界はCUDA(Compute Unified Device Architecture)などNVIDIAが幅を利かせているのも事実です。
QSVに対応したNLEソフトの中から選択したのがVegas Proなどを買収したドイツのMAGIX社のMovie Edit Pro 2016 Premiumで以下(MEP2016)、このソフトはかって「Movie Edit Pro HD」として株式会社 AHSから発売されており、当時は高機能なソフトだと思いつつも「Vegas Pro」にぞっこんだったので見向きもしませんでした。

 MEP2016は凝った3Dタイトルなどが簡単に作成できたり、何かにつけて高機能ですが残念ながら日本語バージョンは存在せずタイトルなどのキャラクターに日本語フォントは使用できません、9月には株式会社 AHSから発売予定の「Movie Pro MX3」はUIから想像すると「Movie Edit Pro 2016 Premium」のOEM版に間違いないく、このソフトが優れていたら「Movie Pro MX3」も購入の検討しようとも考えていますが、日本語OEM版はどうしてもバージョンアップの際のリリーズに時間がかかるのと、面倒な日本語タイトルはAEとシネウエアで作成すれば済むことでMEP2016の英語版の操作など熟知すれば、その必要もないかとも思います。

◆撮って出しのレンダリング
 MPE2016のパフォーマンスは実際のところどんなものか試してみました、使用した映像ソースはDMC-GH3で撮影した1080/60p(50Mbps)IPBのMOVファイルでローリングテロップはフォトショップで作成したテロップから書き出した500x13000ピクセルの透過PNGファイルを使用しBGMを入れて5分30秒のクリップをDVDオーサリング用MPEG-2とBlu-rayオーサリング用のMPEG-4ファイルのレンダリング時間を計測しました。

とりあえずタイムラインに音声・映像・画像を配置して編集した感想は慣れたら「使いやすい」「軽い!」タイムラインが下に行くほど上になる現在使用しているNLEソフトとは逆になり慣れが必要でしたが、細かいプロセスの手順は省略しますが完成したプロジェクトのスクリーンショットです。

・Blu-rayオーサリング
 Blu-ray用のオーサリングはMPEG-4書き出しを選択しAVCHD 1080 29.97iのプリセットをそのまま使用してレンダリングしました。
AVCHDラッピングファイルは「TMPGEnc Authoring Works 5」でスマートレンダリングでオーサリングしてくれるためにこの形式を選択しました。

レンダリング時間は約5分30秒で、ほほ実時間で完走しました。


・DVDオーサリング用MPEG-2
 DVDオーサリング用MPEG-2の書き出しはMPEG Video書き出しの「Standard Video Wide Screen」のプリセットを選択しアドバンスモードで「Hardware acceleration」にチェックを入れて書き出しました。
ちなみに「Smart Copy」はAVCHDなどのファイルはスマートレンダリングで書き出せます。

 レンダリング時間は約5分30秒でAVCHD書き出しとほぼ同じです。

 MPE2016は編集が完了すれば直接オーサリングできるので効率がよく、レンダリングが実時間であればブライダルの撮って出しには十分使用でき、良く出来たNLEソフトだと感じました。
今までの撮って出し現場には左手に液晶モニター、右手にパソコン、肩にカメラや各種コードを入れたバックを担いでいました。
「NUC6i7KYK」はカメラバックにPCセット一式収納できるコンパクトサイズでPC本体を運んでいた右手が余りブライダルの撮って出しで持ち運びに楽できそうです。
PC業界は進化はとどまることを知らないので、5年前までは、このサイズでこれだけパフォーマンスが高いPCの存在など想像もしていませんでした。メモリーはDDR2-3-4と進化しメモリーは永久保証と言いながらも一生DDR3メモリーを使い続ける人はいないだろうし、結局のところある段階で新たな段階に進む必要があります。

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