2018年2月28日水曜日

Vegas Pro 15 Build311は

 半島での冬季オリンピックが終わりました、長野以来、過去最高のメダル獲得でしたが冷静に分析すると競技種目が増えたらメダル獲得の確立が増えるのも事実だと分析しています。
オリンピック中継のライブ映像は4K以上のカメラで撮影されていたことは明白で地上波で鑑賞してもHDカメラの精細感とは別次元の感じがしました。欧米のメディアの放映権の関係で深夜の競技もありましたが時差がないので、ライブ映像でメダルの確保の瞬間を見ることができました。
結果が出た後にメダル獲得の瞬間を切り取り、各放送局で繰り返し・繰り返し放映するバカの一つ覚えのオンパレードは、ライブ映像で「またかよ!」それよりもメダル授与式でど真ん中で掲揚される日の丸と君が代の映像には感極まるものがありますがライブ放送以外にはお目にかかれない映像です。
バンクーバーでは某局が半島の国旗掲揚を放映し、日の丸の掲揚を意図的に放映しなかったことがありましたが、今時そんなことをしたら炎上することは間違いなく、今回はちゃんと放映していました。

 さて本題は「Vegas Pro 15 Build311」の話で、このNLEソフトはMAGIX社に移行してからはバグの修正や新機能の追加でそれなりに進化していますが、過去に2年ほど開発がストップしている間に映像制作用途のPCはAdobeのソフトに侵略され、正直「Vegas Pro 15」をインテルのNUCにインストールはしていますが出番がほとんどないのが現状です。

以下「Vegas Pro 15 Build311」の新機能やバグについて触れますが、あくまで個人的な環境のみでの検証です。
新機能
RED Epic DragonRavenScarletWeaponファイルのサポートが更新されました
・グラフィックカードのGPUでLUT OFXフィルタが動作するようになりました。
Vegas Pro 15はプラグインなしでV-Logで撮影したクリップをLUTフィルターが使用できるようになりましたが、ルックアップテーブルが読み込めるだけでAdobeの豊富な機能を知るものからしたら実に寂しい限りです。

・NVIDIAのGPUを使用してレンダリングするとクラッシュするなど何かと問題があった「MainConcept AVC/AAC Plug-In」の一部「so4compoundplug.dll」のメモリ使用量を削減し、大規模プロジェクトの負荷とパフォーマンスが向上しました。
    So4 Compound Readerの使用が改善されクロスフェード中にフレームレートをプレビューできるようになりました。

バグの修正
・ 複数のモノラルトラックとして不適切にインポートされた特定のファイルタイプのステレオトラックは、ステレオトラックに適切にインポートされるようになりました
Xiaomi Yi 4k以降のオーディオはso4compoundplugで正しく再生されるようになりました。
Yi 4K+で押さえの映像としてよく撮影しますが、音声に関しては無関心で気づきませんでしたが修正されて何よりです。

・可変フレームレートのファイルを含むDJI Sparkファイルが適切にサポートされるようになりました
・プロジェクトを閉じてもプロジェクトで使用していたメディアファイルが削除できないと問題が修正されています。
Galaxy S8 S8+で撮影したビデオをインテルQSVで適切にデコードされるようになりました。
・拡張編集モードまたは拡張トラックモードに入るとビデオイベントボタンが消えなくなりました。
・アクティブテイク情報(および他のイベントテキスト項目)は、ボタンハイライトカラー設定に反応しなくなりました
Convergent Designハードウェアで作成されたProRess 422ファイルのオーディオが適切に処理されるようになりました
・XAVCがプレレンダリングビデオフォーマットリストのオプションとして正しく表示されるようになりました
 ・ [名前を付けて表示]ダイアログボックスの[名前]フィールドは、Panasonic P2ファイルにレンダリングした後もロックされません。
・プロジェクトでインターレースファイルを使用していて、保存せずに閉じたときにソフトウェアが終了するとクラッシュする問題を修正してあります。
・ QSVデコーダを使用しない場合、MP4 Creatorで作成されたAVCファイルがクラッシュしなくなりました。
GoPro HERO6で撮影したHEVCビデオのオーディオが適切にサポートされるようになりました。
個人的にXiaomi Yi 4K+とHERO6 Blackは4K/60fpsで記録できるために両方所有していますが画質は比較するまでもなくGoProが一枚上手で遠景の樹木など情報量が多い被写体では明確な差が出ます。
これは4K/30pで撮影した動画の一部を切り出した比較例です。
映像の一部を拡大するとその差は歴然です。
同じ場所を4K/60pで撮影すると同じような傾向ですが、HERO6 Blackの4K/60pの映像はHVECで記録されているので、現時点での編集素材としては厄介な存在であることは間違いないと思います。
しかし画質だけで「一事が万事」ともいかず、どこでどう活用する?これが大切で個人的な使い勝手はXiaomi Yi 4K+だと考え発表会や披露宴の高砂などに仕込みカメラとしては直接モバイルバッテリーから電源を供給でき、比較的長時間の撮影には実に有難い存在で更に本体を直接三脚等に取り付けができ個人的な撮影用途ではHERO6 Blackよりはるかに使い勝手がよく活用しています。


話が横道にそれましたが・・
・AMD GPUで動作するときのデフォーカスとスターバースト効果の安定性の向上しました。
・ 異常なアスペクト比で作成されたビデオは正しく処理されるようになりました。
・ 再生中にAVC / PCMオーディオファイルが歪みなくなりました。
・ iPhone 6からのAVC / MOV 29.97ファイルが適切に処理されるようになりました。
・ LUTフィルタは、ビデオ処理のGPUアクセラレーションをオフに設定しても8ビットピクセル形式のプロジェクトで正しく処理されるようになりました
・ ボーダープラグインは、GPUをアクティブにしてフレームサイズを変更したときを正しく認識するようになりました。
・スカイレイクやQSV搭載の古いプロセッサを使用して、10ビットのHEVCファイルをレンダリングできるようになりました

以上、独断と偏見でアップグレード内容について触れてみましたが、残念ながら日本語版はソースネクストからしか入手するしかなく本家のアップグレードに素早く対応するのは無理だということは最初から判明していたことで、Vegas Pro 15のアップグレードの恩恵を受けるには本家からダウンロードし英語版を使用するしかないのが現状で、何度も触れていますがソースネクストの叩き売りでライセンスを入手し本家から最新版をダウンロードして英語版を使いこなすのがベストな使い方ではないかと思っています。

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